すべりにくいみかげ石製点字ブロック NAVI誘導ストーン
みかげ石点字ブロック 「NAVI誘導ストーン」には、次の種類があります。
・大きさ別 300角、400角、(2種類)
・仕上げ別 天然みかげ石 JETバーナー仕上げ、ビシャン仕上げ、粗磨き仕上げ、
・型状別 注意警告型「点状タイプ」、誘導型「線状タイプ」
・色彩別 白色系、黄色系、グレー系、赤色系、黒色系
NAVI誘導ストーン 300mm角 JIS規格品 標準色 5色
NAVI誘導ストーン : 300mm角モデル | |||||
点 状 タ イ プ ・ 警 告 型 |
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黄系みかげ石 (サビ石) |
赤系みかげ石 (天山紅) |
白系みかげ石 (G603) |
黒系みかげ石 (山西黒) |
グレー系みかげ石 (G654) |
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線 状 タ イ プ ・ 誘 導 型 |
NAVI誘導ストーン 400mm角 JIS規格品 標準色 5色
NAVI誘導ストーン : 400mm角モデル | |||||
点 状 タ イ プ ・ 警 告 型 |
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黄系みかげ石 (サビ石) |
赤系みかげ石 (天山紅) |
白系みかげ石 (G603) |
黒系みかげ石 (山西黒) |
グレー系みかげ石 (G654) |
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線 状 タ イ プ ・ 誘 導 型 |
オンリーワンの特徴
1.すべりにくい点字ブロック
点字ブロックに求められる最重要課題は「すべりにくいこと」です。すべりにくくするための製品の仕上げとして、粗面仕上げに加えJETバーナー仕上げ・ビシャン仕上げを揃え「すべりにくい」石製点字ブロックに仕上げました。 特に雨水の掛かる外部や場所、降雪地方、スロープ等でのご使用に対しノンスリップ効果が絶大のため、エクステリア仕様のオリジナル製品といえます。(すべり抵抗値DRY90・WET75)
2.物性特性とメンテナンスフリー
天然みかげ石製点字ブロックは、石のなかでも最高級品と言われている天然みかげ石の美しさと高級感と共に耐磨耗性に優れ、半永久的に使用できます。耐候性に於いても、如何なる洗剤、酸性雨に対しても変色や何ら変化することも無く、耐久性は半永久的であり、竣工お引渡し後においても特別なメンテナンスフリーでございます。3.環境に対応できる豊富な標準色
NAVI誘導ストーンは天然みかげ石の白系・サビ石系・赤系の3色でありましたが、設計者様からのご要望にお応えするため、グレー系(灰色)・黒系みかげ石の2色を加え合計5色の標準色を取り揃えさまざまな状況に対応ができます。4.低価格の維持
天然みかげ石の優れた高級感と特長は昔から知られてきました。「でも価格が・・・・」と言ったご要望にお応えしたのがNAVI誘導ストーンです。NAVI誘導ストーンは天然みかげ石を使用し、弊社独自のハイテクノロジーと石加工ノウハウによる製作方法により石製点字ブロックとしては革命的な低価格を実現。昨今のデフレ経済下に於いても低価格化の役目を充分はたしています。5.革新的技術による製作加工(公的機関の認定取得)
弊社が工具の開発とともに、天然みかげ石の無垢板(t=25)から製作加工する技術を考案し開発した石製点字ブロック(特許第2838776号)は、従来にない発想と革新的な技術として、中小企業創造活動促進法に基づく創造的な新商品に認定され(東京都知事第316号)、従来から使われている他製品を退け、唯一公的機関の認定を取得しています。安全を最大限に配慮したすべりにくい仕上げ
JETバーナー仕上・ビシャン仕上の誕生秘話
丸の内1丁目1街区再開発ビル(旧国鉄本社ビル跡地とその周辺ビル)工事に、 小社発売の天然みかげ石製点字ブロックが採用されることになった。 当初は粗磨き仕上げ(小社標準仕上)でスタートしたが、東京丸の内のビジネス街は歩道の幅員が6mあり、通行人が多いのでより「すべらない」ことが第一条件となり、 点字ブロックの「ビシャン仕上」(石職人の使用する道具の名称)の試作品を提示した。ビシャン仕上は石の表面を細く目荒らしした仕上げで(片手ハンマーの頭部に目荒らし 用の先の尖った矢形の刃を縦横5ヶ~8ヶ蝋付けしたもの)、道具の刃が石の表面に食い 込み(深さ2m/m位)ノンスリップ効果が大いに期待できる仕上である
。
試作品ビシャン仕上製品の観察結果は以下の通りでした。
① 「すべらない」は大満足の結果が出た。
② 履き物(靴)と点字ブロックのフィット感が良好である。
③ ノンスリップ効果が強く、反面汚れが付きやすい。
④ 石の表面を押しつぶすので、色合い、風合いが薄くなる。
等々
丸の内1丁目1街区の再開発ビル前面歩道の舗装は、中国産灰色系(G-654)のJETバーナー仕上げであり、点字ブロックとの対比効果(輝度比)の兼ね合いを考慮 して、点字ブロックは中国産サビ石G-682のJETバーナー仕上げで行きたいとの要望 が出された。
直ぐに、中国産サビ石G-682のJETバーナー仕上げのサンプル製作作業に入った。 元来、点字ブロック仕上げ面を後からJETバーナー仕上げをすると、すでに仕上がった 点字ブロックの仕上がり面が焼き崩れてしまい、JETバーナーの後工程仕上は無理 (不可)であることは判っていた。
従って、加工工程を変えることになった。
① 大板の状態でJETバーナー加工をする。(点字ブロック天端の仕上完了)
② 300m/m角仕上のときは、320m/m角に切る。
③ 点状・線状タイプの形状を小社特殊加工技術(特許取得済み)を以て、整形加工仕上げする。
④ 点字ブロックの底部(凹部)を後工程でJETバーナー仕上げをする。
⑤ 320m/m角を300m/m角に再加工する。
大まかなところ、上記の工程で点字ブロックのJETバーナー仕上げの製品が完了する ことになりました。
工程上の細部詳細についての記述です。
線状タイプは、ほとんど問題なく仕上がります。(立上りテーパー部は切り放し)点状タイプは、ハーフドーム型の形状に仕上げ(天端のみJETバーナー仕上げとし、 立上り部は切り放しのまま)、その後、底部(凹部)のJETバーナー仕上げの時、 バーナーの火が点状立上り裾部分を焼き崩してしまうことが判明。
解決方法として、 点状部分を鉄パイプで養生し、なお、パイプ内に細目の砂を入れ、JETバーナーの火が鉄パイプの内側から点状立上り裾部分に廻らないように工夫し、良好な結果が得られた。(試行錯誤の繰り返しであったが。)
まさしく、点字ブロックのJETバーナー仕上げの「ノウハウ」を得ることになった。 点状・線状タイプ共、底部(凹部)のJETバーナー加工で各々4方向の端部は JETバーナーの作業時間が作業員の習慣性もあると思うが、JETバーナーが掛かり過ぎ、見た目に「ダレている」ように見えるため、300m/m角仕上げ寸法に対し、 320m/m角に切り、第二工程で300m/m角に再加工して、正規の仕上寸法とした。
この工程も、JETバーナー仕上げで避けて通ることのできない工程です。 見栄えのする製品として、製品精度の他にも細心の注意を払い、製品としました。 この工程もJETバーナー仕上げの点字ブロック製作の「ノウハウ」であります。
このような経験を経て、ここにJETバーナー仕上げの点字ブロックが誕生するに至りました。
今回の経験により、点字ブロックのビシャン仕上げの商品化に成功し、尚、従来考えられ なかった点字ブロックのJETバーナー仕上げの商品化にも成功し、東京を代表する 丸の内地区に天然みかげ石製JETバーナー仕上げ点字ブロックの実績を残すことができたことは、石製点字ブロック製作の第一人者としての自信と誇りを覚え、「石屋冥利に尽きる」喜びを感じることができました。
石製点字ブロックを、お施主様・設計者様・ゼネコン様のニーズに合わせて仕上げを変えられるのは、 石製点字ブロック のオリジナル製品なるがゆえであり、尚、数々のノウハウを持つ丸西テクノストーン(株) ならでは、と自負しております。
製品(商品)開発の隘路を数多く経験し、それら諸問題を解決し、貴重なノウハウを得て、 より良い製品を世に送り出し、バリヤーフリーのまちづくりの一翼を担うことができたことは、丸の内1丁目 1街区再開発ビル工事新築工事関係者皆様のご指導によるものと、厚く感謝すると共に御礼申し上げます。
なお、この再開発ビル群は平成16年9月14日「丸の内オアゾ」のネーミングでオープンしました。
その後、引き続き丸の内地区際開発として、「新丸ビル」への建て替え工事が始まり、丸の内オアゾビル同様、弊社の天然みかげ石点字ブロック「NAVI誘導ストーン」のJETバーナー仕上げ製品の採用の栄誉をいただくことも出来ました。
NAVI誘導ストーン イチ押し製品
JETバーナー仕上製品
点字ブロックに求められる最重要事項は「すべらない」ことです。天然みかげ石製点字ブロックの表面をJETバーナー加工し、荒れ肌にすることにより、すべり抵抗値をより高くすることのできる仕上げ方法で、「すべらない点字ブロック」の技工法を用いた革命的な製品であります。ビシャン仕上製品
「すべらない」点字ブロックの仕上げ方法に、昔からの技工法の「ビシャン」仕上げがあります。天然みかげ石製点字ブロックの表面を先の尖った工具で突っつくビシャン加工を施し、石の仕上げ面を粗い粒状の目荒らし状にすることにより、「すべらない点字ブロック」とすることが出来ました。特に、雨水の掛かる外部にエクステリアとしてお薦めです※すべり抵抗値 : 全国建築石材工業会資料 DRY90 WET75
※納 期 : 30日~35日位
※設計価格 : 仕上げ・石厚・石種により、即、お見積いたします。
NAVI誘導ストーン 施工・物性データ
視覚障害者・弱視者にとって歩行する際の重要な情報源は、靴の裏からの微妙な感触と限られたわずかな目視判別情報に頼られています。それだけに点字ブロックに課せられた使命は、
1. 歩行の安全性(すべりにくい)
2. 耐久性(対磨耗・対破損)・対候性
3. 正確な情報伝達
従って点字ブロックはそれら機能を集積した世界品質でなければなりません。
『NAVI誘導ストーン』は最高級天然素材であるみかげ石の特性を最大限に生かし、 なおハイテクノロジーと小社開発5大コンセプトから製作し世界品質をクリアーしました。
同時に重厚感と高級感の演出で格調高い風格を持たせ、さらに景観向上にも配慮して開発・製作されたものです。
1.点字ブロックに求められる機能
視覚障害者・弱視者にとって必要とされる最小限の情報は「進む」「止まる」「曲がる」です。それは、上記のパターン図によって表現されます。
2.独自の設計、製作加工
1.突起の凸部は、安定感がある円台形になっています。
2.平面の仕上げをジェットバーナー仕上げとし滑りにくくなっています。
3.施工法
タイル、レンガ、コンクリート平板施工と同様、空練りモルタルを敷き詰め、
深さ調整後セメントペーストを撒き『NAVI誘導ストーン』を所定の位置にセット し、
ゴムハンマー等で叩き締め高さを合せてます。
4.物性データ
(注)
※すべり抵抗値
JETバーナー仕上 DRY90・WET75 輝度1.5~2.0 cd/㎡
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