20.官・民敷地内に使用する「点字ブロックの色彩自由化」を
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ステンレス製(SUS) | 天然みかげ石製> |
平成13年に点字ブロックにJIS 規格が制定されたことはすでに多くの関係者の周知のところですが、「色・色彩」については規定されなかった為、関係者は昭和60年(財)日本道路協会の規定する障害者誘導用ブロック設置指針、同解説書にある、「色彩は原則として黄色とする。但し他の部分の色と対比効果が発揮できないときは状況に応じ、適切なものが選択出来る」とついた条件を基準としています。
「東京都福祉のまちつくり条例」(他府県も同一解釈)では、「点字ブロックの色彩は周辺部分の色と輝度比2cd/m2、または明度比2cd/m2において対比効果が発揮できるものとし、原則として『黄色』を用い、状況に応じて適切な色を選択する」と説明、解説がなされています。
私見ですが、道路・駅ビル公共施設等は従来どうり「黄色」が定着しているので好ましいと思いますが、官民境界の内側すなわち敷地内(公共施設の敷地内も含む)、及び建築物は、点字ブロックの「色の規制」を撤廃自由化すべきと考えます。
つまり、施設の雰囲気、使用目的、街区との調和、そして何より設計者の意思・イメージを尊重し、建物・施設と点字ブロックの色合いとのマッチングをより創造的な「色」に出来るようにすべきです。具体的には、敷地内の外構部分から玄関・ホール1階のエレベーター又はエスカレーター受付位の位置までの色は自由に設定すべきです。
今後期待される、市街地再開発工事、大型ショッピングセンター工事、著名建物同復元工事、その他公共工事等、建築予定工事も多数予定されていると思われますので、それら工事の敷地内に敷設される点字ブロックの「色の自由化」を望んでいます。
すでに自ビル敷地内の点字ブロックを、ステンレス製(SUS)シルバー色、天然みかげ石製カラー化、炉器質製カラー化等使用されている実績もあり、決して点字ブロック設置の目的を逸脱していないと思いますので、議論の余地が充分あると思っております。
古今東西 丸西テクノストーン株式会社